世間一般にはポジティブなイメージを持たれにくい大麻

実は歴史上、大麻はわが国を代表する国草と言っても過言ではないほど
重要な存在とみなされてきました。
観光名所として有名な伊勢神宮がありますが、
ここのお札は「神宮大麻」と呼ばれています。
これは大麻が、天照大神の御印と信じられていることに由来します。
また、大麻は強い生命力は魂の象徴と考えられていたため、
「神の依り代」である植物として、
かつての天皇一族らにとっても非常に重要な存在とみなされていました。
こういった思想は、わが国を代表する神話「天照大神の天岩戸隠れ」においても
そのエッセンスが強く根付いています。
上記の神話の中で、素盞鳴尊が暴れ出す場面があるのですが、
その際に天照大神が機嫌を損ね、天岩戸にこもってしまいます。
天照大神がいなくなった世界は真っ暗になってしまい、神々はとても困ります。
そこで、天照大神の機嫌をとるために利用されたのが大麻なのです。
上記のように伝統のある植物である大麻草ですが、
実は美容や健康面にも効果があると言われています。
別名、医療用大麻とも呼ばれており、痛みを鎮める作用や抗癌作用、食欲を増進させる作用などが
あるとされています。
また身体的な副作用がないという点も大麻の特長のようで、
現在も医療目的として大麻を利用するための研究が行われています。
また、大麻草には「カンナビノイド」と呼ばれる薬効成分が含まれています。
この成分は喘息やアレルギーにも効果があるとされており、
わが国でも戦前は漢方薬として処方されていたこともあるようです。
薬効を持つ植物を一般体にハーブと呼びますが、
ペパーミントやカモミールをはじめ、ハーブ類はとても香り高いことでも知られています。
上記の通り薬効のある大麻もハーブの類に含まれるようですが、
やはり香り高いのが特徴のようです。
葉の部分の他にも、大麻の実の部分にも栄養が豊富にあり
ビタミンや各種ミネラルが多く含まれているようです。
さらに大麻の実をしぼって抽出される油には、必須脂肪酸として近年注目されている
オメガ6やオメガ3がバランスよくで含まれていることがわかっています。
中国にある長寿村では、100歳を超えても元気で健康なお年寄りが多いと言われていますが、
この地域ではなんと大麻の実を口する習慣があるそうです。
大麻の実や実に含まれる油には、体内の血液をサラサラにしたり、
心臓病や脳卒中などといった所謂生活習慣病を予防する効果があるという
研究結果も出ているようです。
もちろんわが国において大麻草は、大麻取締法という法律によって
たとえ医療目的であっても使用することや輸入は禁止されていますので
現在のところはその効能を確かめることはできません。
しかし、世界では私達の知られざる用途で大麻が使われており
日々医療の分野などを中心に研究が進められています。
また意外と知られていない用途として、
大麻の油は自動車の燃料としても利用されており、
繊維部分は紙類や衣類、建築材などにも有効活用されています。
このように地域によって、考え方や法律が異なるため
海外の医療事情などを調べてみることはとても興味深いです。